みなさんこんにちは
"シャーロック"です!
今回はジャンプで毎年開催されている一大イベント金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)について語っていこうと思います。
目次
エントリー作品
今回開催された金未来杯には6つの作品がエントリーされました
エントリー作品
- 絵に描いた餅を描いた餅
- 根暗闇蔵
- LIFE LIAR FROM HELL
- NEON VAMPIRE
- 恋の曜日の世崎さん
- 隣の尾副川
金未来杯とは
この記事を読んでいただいている方には説明不要と思いますが念のため金未来杯について軽く説明しておきます。
金未来杯とは2004年から開催されている複数の読切作品をジャンプ本誌に掲載し読者アンケートにより賞を競うグランプリです。
過去に賞を受賞された先生は「ベルゼバブ」の田村先生、「ぬらりひょんの孫」の椎橋先生、最近では「仄見える少年」の後藤先生、松浦先生、「レッドフード」の川口先生などジャンプで連載を獲得されています。
今回はエントリーNo.1の「絵に描いた餅を描いた餅」についての記事です!
絵に描いた餅を描いた餅のあらすじ
(引用:絵に描いた餅を描いた餅/林快彦/集英社)
あらすじ
小さい頃から演奏していたトランペットが唯一の取り柄だった四宮純香はある日、自分の練習音を聞きながら絵を描いている小南奈子と出会う
小南とはもう関わる事はないだろうと思っていた四宮だったが、いつの間にか絵と音、少し似ているお互いに親近感を持つ様になる
時が経ち二年生になった四宮はトランペット1stとしてメンバーに選出されたが練習中に突然、周囲の音を聞き取れなくなってしまう
何とか演奏を続けようとするも現実に打ちひしがれ音楽を辞める四宮。耳が聞こえなくなり変わっていく、自分を取り巻く環境の中で唯一変わらないものは小南の存在だった…
林先生コメント!
(引用:絵に描いた餅を描いた餅/林快彦/集英社)
町田先生プロフィール | |
誕生日 | 7月1日 |
趣味・特技 | 絵を描くくらい |
好きな漫画 |
SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしと変なおじさん |
スピリットサークル |
読者の皆さんへ一言
浮かないニュースが多いこの頃ですが、皆様の息抜きになればと存じます。林でした。
林先生の漫画、浮かない僕の息抜きになりました!
絵に描いた餅を描いた餅の感想
(引用:絵に描いた餅を描いた餅/林快彦/集英社)
ここからは個人的な感想です
金未来杯の開幕を飾れるだけあって面白く全体を通して色々と考えさせられる作品でした
「絵に描いた餅を描いた餅」というタイトルを見た時にどういう話なのかと思いましたが"女の子たちの青春譚"だったとは…
- キャラクターの心理描写
- 重なる漫画と音楽
- 難聴への解像度の高さ
あたりが特に秀逸でした
まず四宮と小南、2人の出会いから物語が展開されますが、ほとんど二人を中心にして話が進められいくため読切作品としても読み応えがある濃い内容になっていたと思います
画力も高く四宮の笑った顔や焦った表情、泣き顔などが素晴らしく演出力の高さを感じました
自分には音楽しか取り柄がないと思っている人間、しかも多感な時期の女の子の世界から音が消えてしまう絶望や焦燥感を上手く表せていたと思います
そして、作品の核となる作内では「絵に描いた餅」と表現される漫画での音の表現
最終的に小南が描いたこの音で四宮は救われる事になるのですが、小南が描いた漫画での効果音を強調するために四宮が奏でる音は机や椅子が浮く事で表現されています
この演出で四宮がトランペットに息を吹き込み、その音に周りが高揚しているという事が表現されていた良かったし、漫画の音の表現は効果音だけではないと無限の可能性を見せてくるのオツでした
そして、最後にこの作品が妙にリアルに感じられた一番の理由として難聴者のリアルが如実に表現されていた所だと思います
四宮が後天性の難聴車なので「周りの気遣い」や「補聴器の値段の高さ」に気が付くという部分も良かったのですが、個人的には最初に出て来た"怒らせると怖い職員のおじさん"を怒らせてしまうもその怒号に気がつけない四宮、そして察したおじさんが四宮に伝えるために黒板に書く文字。
ここの部分が漫画的な見せ方が上手だなと思いました。
僕はこの作品を読んでみて、読切として完成されている作品だと思うのですが林先生が連載向きな話を作ってもアベレージの高いものを生み出してくれる信頼を持ちました
近日中にジャンプ+でも他の読切が掲載されるとの事なので楽しみです!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回はエントリーNo.2「根暗闇蔵」について感想を綴っていきたいと思います!
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