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【ジャンプ新連載初読感想#09】『人造人間100』の初読感想!

今回は週刊少年ジャンプ2023年1号から始まった新連載『人造人間100』の初読感想です

シャーロック
2021年の金未来杯受賞作品が満を持して登場!

あらすじ

人造人間100

(引用:週刊少年ジャンプ2022年52号/集英社)

ある村の外れで”理想の人間”を追い求め数多の人造人間を作り出した博士がいた。博士は100体目の人造人間を生み出し夢半ばでこの世を去るも残された人造人間たちは理想の肉体を追い求め人間の肉体を奪う様になる

主人公”八百やおあしび”は人造人間に惨殺された「年を重ねても若々しい八百一族」の唯一の生き残りで、自分の極上の身体をカードに人造人間たちを競わせることで生存した

あしびは、自分が最善の肉体になるまでのあと4年間の猶予をもらい競争に勝った100番目の人造人間と人造人間を消すために旅をすることになる。人造人間No.100はあしびの身体を求めて迫り来る人造人間たちからあしびを守る抜くことが出来るのか?

感想

それでは『人造人間100』の感想を語っていきます

金未来杯の他書の差異はあれど、話の大筋は同じでしたね

シャーロック
金未来杯の感想はこちらになります

良かった点

良かった点はあしびと人造人間100の利害関係と被害者心理の描写です

金未来杯の時にも感想として書いた記憶があるのですが、「人造人間を世界から消すために最強の No.100を利用するあしび」と「極上の肉体を手に入れるためにあしびを保護するNo.100」の関係性が特殊で面白かったです

二人を繋いでいるのは利害関係だけなのですが、外から見ると過保護な従者と少年の関係に見えているのが良いですよね

また、あしびを人造人間から守ったり過度に心配するNo.100ですが、その根底にあるのは、あしびの肉体を最良の状態で得るため、つまりあしびを殺すためだというのがコミカルに演出されていて人造人間の狂人感を出すのに効果的だと思いました

また、読み切りでは無かったと思うのですが今回は人造人間から遺族を殺された被害者の心理が上手く描写されていたと思いました

フィアンセを人造人間に殺された男性が苦しんだ末に「犯人を捕まえても死んだ人間は戻らない」という考えに至るのですが、これが同じ立場に立ちながら戦う事を選択した主人公への問題定期となっていて、それに対するアンサーもしっかり出来ていたので漫画を描くのがうまいなと思いました

そして、最後に答えを受けて男性も自分なりの答えを出す事で救われ、人造人間に奪われた遺族の肉体も戻って来るという作品のギミックも良い演出に落としkめていたので好印象でした

悪かった点

悪かった部分ですが、鬼滅感が強い点ですね

金未来杯の時から思っていたのですが、人造人間のデザインが猗窩座に似ています。そして舞台が列車なので、鬼滅の刃感に拍車がかかるんですよね。

設定で多少の被りが出てしまうのは仕方ないのですが、世間で一世を風靡した作品を連想してしまう様な設定、キャラをジャンプ誌面でやる事は握手だと思います

金未来杯の時も同いでしたが、恐らくこの様なコメントは多数寄せられたと思います。

約一年間、しっかりと話を練る時間があったので、もう少し変化を出しても良かったのでは無いかと思います。せっかく話は面白いのに側でパクリだとかの先入観を持たれるのは非常に勿体ないです

『人造人間100』の今後は

ここからは『人造人間100』の今後の連載について考えていきます

この作品は、ある程度の連載が続くと予測します

やはり、金未来杯を勝ち取った作者だけに漫画の表現であったり構成が非常に巧みだと感じます。連載を続けていくと、このセンスに更に磨きがかかり化けるのではないでしょうか?

現在のジャンプは枠がキツキツで中堅でもいつ打ち切られるか分からない状態が続く戦国時代ですが、打ち切られずに戦えるポテンシャルを感じました。

シャーロックの独り言

今回はジャンプ新連載の『人造人間100』の初読感想を行いました

金未来杯からの勝ち取った連載という事で長く続いて欲しいですね。『仄見える少年』や『レッドフード』も悪くは無かったのですが打ち切られてしまいました

週刊連載で生き残るためのアンケートを意識した連載をして頑張って欲しいです

最後まで読んでいただきありがとうございます

ぜひ感想や考察などコメントして行ってください

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