今回は週刊少年ジャンプ2022年41号から始まった新連載『ギンカとリューナ』の初読感想です
目次
あらすじ
(引用:週刊少年ジャンプ2022年41号/集英社)
雪国で一人、魔術師になるために努力を続けていたリューナの前に生きた巨大な雪だるま"ギンカ"が姿を表す
ギンカはかつて強力な魔法使いとの争いに敗れ肉体を奪われた凄腕の魔術師で5年間の修行でリューナを魔術師に育て上げる
リューナの魔術により雪山から出ることが可能になったギンカはリューナと冒険に出る事を決意し、ギンカの身体を取り戻すべく最強の二人の冒険が幕を開けた
感想
それでは『ギンカとリューナ』の感想を語っていきます
『ギンカとリューナ』ですが欠点を探すのが難しい、非常に完成度の高い漫画でした
作者の渡辺シンペイ先生が新人作家とは驚きです
良かった点
『ギンカとリューナ』のよかった点は多かったので箇条書きしてみました
- ファンタジーな世界観が魅力的
- 画力が高くキャラが立っている
- テンポが速く蛇足がない
- 目的が定まっている
- 冒険譚なので連載向き
まず、この作品のファンタジーな世界観が物語の面白さを底上げしていると思いました
動物が話したり雪バナナなど現実には存在しない食べ物など、魔術以外にもファンタジーな世界観を作り出していますね
そしてギンカともう一人の魔術師との衝突で形成された時間と空間が歪められた場所の神秘的な作画も良い味を出していました
次に画力の高さですが準備時間に余裕のある新連載の1話ということを踏まえても画力が高いと感じました
連載が始まったとしてもギンカの作画コストはかなり低いと思うので安定した作画を見せてくれると思っています
また、キャラの動きにもメリハリがありキャラクターの動きやその時の心情、性格がよく分かりました
リューナが魔力?空気?を送り込む事でギンカが膨らみ巨大化して戦うというのもキャラクターの特性をしっかりと活かしていて良かったです
そして、この漫画に一番魅力を感じた部分はテンポの速さです
- リューナとギンカの出会い
- 5年間の修行と最終テスト
- ギンカの正体と敵の存在
- リューナの旅の目的
- 最初の敵との勝負
これだけの内要を無理なく詰め込んでいました
無駄な部分を削ぎ落とし1話で二人が旅に出たというのは週刊連載において非常に大きな意味を持つと思います
そして最後に、この物語は二人の冒険譚だというのも良かったと思います
週刊連載はアンケート至上主義です
アンケートが振るわなかった話はすぐに切り上げて、次の話で勝負に出るという事が冒険譚ならやりやすいのではないでしょうか?
悪かった点
『ギンカとリューナ』の悪かった点ですが、「強さのバランス」です
悪い点を挙げるとすればここくらいでしょうか?
ギンカとリューナのコンビが主人公となり冒険をしていくというのは良いのですが、1話時点でギンカやリューナが強すぎな気もします
まぁ強い敵が登場すれば良いだけなので、そこまで悪いという様な事ではないとは思いますが…
リューナは外の世界に出た事が無いので常識が無いなど他の部分で弱みがあっても良いかもしれませんえ
『ギンカとリューナ』の今後は
ここからは『ギンカとリューナ』の今後の連載について考えていきます
個人的には10巻以上続く作品になると思います
1話を見る限りある程度、先の話を考えていそうですし、冒険を通じてこのファンタジーな世界観の引き出しをたくさん見たいです
そして、現在最終章の「ブラッククローバー」の連載が終了する頃にはジャンプを支える様な漫画になっていて欲しいですね
シャーロックの独り言
今回はジャンプ新連載の『ギンカとリューナ』の初読感想を行いました
現在のジャンプには無いジャンルでとても良かったと思います
少し昔に「レッドフード」というファンタジー漫画が打ち切られたのですが、その作品と読み味が似ていました
「レッドフード」は奇しくも打ち切られてしまいましたが『ギンカとリューナ』は生き残って欲しいですね
最後まで読んでいただきありがとうございます
ぜひ感想や考察などコメントして行ってください
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