今回はジャンプ2022年27号で連載が始まった『ALIENS AREA』の初読感想を語っていきます
目次
あらすじ
(引用:週刊少年ジャンプ2022年27号/集英社)
『ALIENS AREA』は宇宙人の高度な技術により人知を越える能力を持った地球人と悪事を働く宇宙人との戦いを描いたバトル漫画になりそうです
主人公の立浪辰己は両親を無くしバイトを掛け持ちながら幼い妹と弟を育てる苦学生で腕に異変が生じ、その腕から発せられるエネルギーを元に宇宙人がやって来てストーリーが展開されていきます
何も分からず妹や弟を守る為に奮闘している辰巳でしたが異星人を扱う公安警察の助けられラストでは辰巳の力を見出し異星人と戦う為に公安のスカウトを貰うという引きになりました
感想
『ALIENS AREA』の感想を綴っていきます
良かった点
作者が意識しているのか分かりませんが文字数が少なくサクサクと読み進められる読みやすさがありました
HUNTER×HUNTERやバクマン。の様な作者の名前が売れている作品ならば話は別ですが多くの文字が多い新連載はテンポが悪い以前に読者が読む気にすらなれず作品を読み飛ばされ、結果打ち切られていくと言う事が多い気がします
たくさんの人気漫画があるジャンプでは読み飛ばされない様にしないといけないので、この読みやすさはこの作品の武器になるのではないでしょうか?
作品の設定は高度な技術を持った異星人とその技術力を逆手に取り対抗手段とする地球人との戦いという分かりやすく深掘る事が出来ると思います。
現在のジャンプで作風として近いのは呪術廻戦やドロンドロロンなどでしょうか?呪術廻戦は看板漫画なので打ち切られる事はないのでドロンドロロンとの票の食い合いになりそうですね
そして個人的に最も良かったと思うのがネーミングセンスです。とは言っても主人公の立浪辰己は微妙でしたが…
主人公はタツという相性で呼ばれる様になりそうなので覚えやすさとしては及第点でしょうか?
しかし、立浪とバディを組む事になるであろう公安の捜査官”写楽一”にはきらりと光るセンスを感じましたね。人気が出そうな気がします
悪かった点
悪かった点ですが挙げるとするならば一話で弟や妹の為にアルバイトを掛け持ちしており主人公の根底にあるものはこの兄弟である事がわかります
しかし兄弟たちを守るという気持ちから力を覚醒させた事実を1話で作ってしまうと今後、主人公の行動の動機づけが難しくキャラを動かしにくそうだと思いました
恐らく主人公が戦う理由としては公安で働く事により弟たちを養う事になると思うのですが、その為に命懸けで戦うというのは少し違和感を感じてしまいそうです
あとは漫画の演出力が低いと思いました。
小さな事かもしれませんが主人公が住宅街を通っている次のコマで既に家の前にいたり弟たちが襲われる時に異星人の動きが一切描かれていないので主人公が襲いに向かっている様に見えてしまいます
妹が吹き飛ばされているシーンでも前のコマで玄関に背中向きに落下しているのに次のコマでは床にうつ伏せで倒れているなどの齟齬が生じていました
また異星人から左頬を打たれて主人公が地面に叩きつけられるのですが、その後で主人公は立ち上がれずに動けなくなってしまいます
左頬を打たれて体が動かなくなる事はないと思うので恐らく脳が揺れて動けないのだと思うのですがその状況の描写や説明が一切ない上に主人公が頬を押さえているので違和感を感じてしまいました
せっかく文字数が少なくてサクサクと読み進める事が出来るのに戦闘シーンでそのリズムを崩してしまっている印象を強く受けましたね
これからの先の展開を考えるとバトルでの演出力が低いままで現在の連載陣の中で生き残るというのは難しいと思います
『ALIENS AREA』の今後は?
ここからは『ALIENS AREA』の連載について僕の考えを述べていきます
結論から言うと連載は7~9話あたりの出来が明暗を分けると思います
先ほども言った通り1話は王道の展開で読みやすさのテンポもあったので2話以降も読んでくれる読者は多いと考えています
しかし、いくら読みやすくても作品自体がつまらなくてはその読者達も次第に離れていくでしょう。連載会議で揉まれてある程度の質が保証されている5,6話までは読者が耐えられると思いますがそこから先の展開が鍵を握って来そうですね
更に2話以降で登場するかもしれませんが魅力的なヒロインの存在も欠かせないと思います。仮にヒロインがいないなら1話のアクション演出や話の構成だと打ち切られてしまうでしょうね
ドロンドロロンの順位にかなり影響を受ける作品だと思うのでお互いに意識して出来れば2作品とも生き残ってほしいですね
シャーロックの独り言
今回は新連載『ALIENS AREA』の初読感想をしていきました
ポテンシャルは秘めている作品だと思うので早く展開を転がしていきテンポで読者の心を掴んでほしい作品ですね
それにしても那波先生の字と芥見先生の字が似てるなぁ〜
最後まで読んでいただきありがとうございます
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